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さて、子どもを産み、赤ちゃんを育てるのに母乳の人もいれば粉ミルクを使う人もいます。

まず、母乳について考えてみることにします。

母乳の場合、栄養の面以外でいうと、お母さんと赤ちゃんとのスキンシップがあるという長所があります。

赤ちゃんの精神面での成長に、とても大切であることがわかっています。

この時期にお母さんとのスキンシップが足りないと、大人になってから情緒不安定になったり、精神的に欠陥が出たりするといわれています。

母乳の栄養の面はどうでしょうか。母乳には、免疫グロブリンという生体防御機構に関係した成分が、ふくまれていることがわかっています。これは赤ちゃんの健康の維持、増進にとても重要な役割をしているのです。

実は母乳の長所はこれだけではありません。脂肪酸についても長所をもっているのです。

日本人のお母さんの母乳と、市販されている牛乳を比較してみました。

ＤＨＡの系列のα−リノレン酸がふくまれている量は、牛乳に比べて母乳のほうが、なんと４倍もあったのです。さらに母乳には、ＤＨＡが１００ｍｌ中に２２ｍｇもふくまれていたのです。

この量は、毎日あたえていれば赤ちゃんの脳や神経系の発達に十分なものです。しかし、牛乳には、ＤＨＡはまったくふくまれていません。

これだけ母乳というのは、赤ちゃんにとってすばらしい栄養源だといえるのです。

さてＤＨＡの系列の高度不飽和脂肪酸について述べましたが、別の系列の高度不飽和脂肪酸であるリノール酸についても調べてみました。

すると、これも母乳と牛乳とではふくまれている量がずいぶんとちがっていたのです。

この脂肪酸は、母乳にも牛乳にもふくまれていますが、母乳のほうが牛乳よりもなんと７倍も多くふくまれていることがわかったのです。

リノール酸の系列の脂肪酸も、ＤＨＡの系列の脂肪酸と同じように、もし不足してくると赤ちゃんの健康がそこなわれてしまうので気をつけたいものです。

（続く）

さてＤＨＡ＋ＥＰＡの健康効果についてご興味がある方は、魚料理に加え、今人気のＤＨＡ＋ＥＰＡサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

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