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さて、前回ご案内した実験では、純度の高いＤＨＡを使って短期間でどうなるかを調べました。

次の実験では、長期間の場合はどうかということを調べてみたのです。

・実験

イワシ油のエサ（ＤＨＡが多くふくまれているもの）を３ヶ月間少しずつあたえつづけました。それによって、ＤＨＡがどのように脳細胞にいきわたるかを調べました。

・結果

ＤＨＡを少しずつとっても、脳細胞にいきわたっていたのです。

前回の実験とこの実験から、長期間ＤＨＡをふくむものを少しずつ食べても、短期間にたくさんのＤＨＡをとっても、どちらもしっかりと脳細胞にいきわたるということです。

それも、神経伝達や突起の成長などにとっても大切な部分に、しっかりといきわたっていたということです。

つまり、どんな方法にしても魚を食べてＤＨＡを吸収することによって、脳の中のＤＨＡを高い状態に保つことができるということです。

つまり、魚を食べることによって、頭の働きを良くし、判断力を高め、しかもミスを少なくすることもできるようになるわけです。

このとき、脳の神経細胞に多くある乳酸脱水素酵素（これは記憶などにも関係している脳の海馬でも特に活躍しているもの）の活性度を測ってみました。

乳酸脱水素酵素とは、脳のエネルギーとなる糖の代謝ととても密接なつながりのある酵素です。

これを測ってみると、イワシ油のエサを食べたもののほうが、この酵素の活性がより高いということがわかったのです。

このことからも、イワシ油のエサを食べているほうが、脳の活動を活発にしてくれるというわけです。

（続く）

さてＤＨＡ＋ＥＰＡの健康効果についてご興味がある方は、魚料理に加え、今人気のＤＨＡ＋ＥＰＡサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

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